今月のエッセイ
2009.6.2 「私の庭」たかはしきよし

私の庭は少しばかりの畑とハーブ園が出来るほどの広さはあるが、といっても専念これらに従事しているとはいいがたく、ただ亡妻の意思を続けようと目下挑戦しているというのが現実。
これは絵を描くことより苦労の多いことだ。
だが一旦こうと決めたら仕上げるのが私の性分、きっとやり遂げるだろう、そんなこんなで作業をしているとキイロスズメバチがやってきて巣を作る場所を下見している。
そして15cmほどのムカデも腐葉土の中から出てくる。
こいつには苦い思い出がある。
夜ピアノを弾いていると突然足の小指に激痛が走り、何事かと見ると大きなムカデがうろうろしている。
怒り心頭(普段虫にはやさしい人)となり、熱湯の入ったポットのふたを開け頭上に注ぎ、一瞬敢えなく昇天。
一応溜飲は下げたものの、その激痛に耐えられず救急センターにSOS。
処置を尋ねると「氷で冷やせ」とのこと。
とりあえずその言のまま進行、3時間ほどで痛み和らぎ寝ることが出来た。
ことほどさようにそんな思いをする町という田舎に住んでいる。
又、先に剪定したゆずの木に緑優しい葉が出ると早速アゲハチョウがその葉に卵を産み付けていた。
しばらく日がたってからその葉を見ると、卵から生まれたアゲハの幼虫が柔らかい葉をもりもり食べていた。
こうしたところにいながらにして昆虫や鳥たちのオンパレードを見ることが出来、取材する幸せに浸っている。