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今月のエッセイ

『「kahogoプロジェクト6th」に応募して』中島ひとみ



長期間の乾燥と職人さんによる手磨きで
丁寧に仕上げられた枠練り石鹸、
kahogo 石鹸のパッケージにイラストが
採用されることになりました。

この企画に興味を持ったきっかけは、2年ほど前に
オリンパスカメラ やHondaのイラストを手掛ける
テクニカルイラストレーター斎藤壽さんの
描かれたリスがデザインされたパッケージを
見つけた事でした。

より多くの方々に絵を観てもらいたいと思った時に
絵画展だけでなく、より身近な生活雑貨などを
通じて気軽に楽しみながらワイルドライフアートを
日常に取り入れてもらうというのも
面白いのではないかと思ったのです。

【作品コンセプト】
マレーバクは、東南アジアなどの
熱帯雨林に生息する謎多き哺乳類です。
早朝や夕方の暗い時間帯に活動し、
水草や木の葉、果物などを食べて
単独で暮らしています。
森林の伐採や開発などにより住む場所を失い
絶滅危惧種となってしまいました。
一度の繁殖で一頭しか子どもを産まず
人よりも長い妊娠期間と大人になるまでに
2〜3年ほどの期間を必要とします。
この少し風変わりな隣人がこれからも
のんびりと暮らせる世界であって欲しい
という想いをこめて描きました。
様々な生きものとの関わりの中でこそ
私たちも豊かに生きることができるのでは
ないでしょうか。