今月のエッセイ
2008.9.1 「アボカド」 大島加奈子


アボカド(クスノキ科ワニナシ属)
熱帯アメリカ原産の常緑高木で5000年以上前から栽培されている。
果実はミネラル、ビタミン、脂質に富み、「森のバター」と言われる。
スーパーではイスラエル産(皮が緑でツルツルのものと、黒でゴツゴツ
しているもの)とメキシコ産(皮が黒くてゴツゴツしているもの)をよく
見かける。
(小学館 植物図鑑より一部抜粋)
アボカドは時々、無性に食べたくなるので、買って食べる。基本的に食
料品は国産で、出来るだけ近場でとれたものを買うことを自分に課して
いるので、ごくたまに目をつぶる例外である。マーシュと小えびの塩ゆ
でと乱切りのアボカドをマスタード、マヨネーズ、ヨーグルトソースで
あえるサラダや、ごくシンプルにわさび醤油で食べるのが好きだ。
今年の初めに食べたアボカドの種を、久しぶりに育ててみようと水に
つけておいたら、めでたく芽がでて育っている。種が割れて根が出てく
るのに、寒い時期だったので2〜3カ月程かかった。それから、あれよあ
れよと小さな芽をつけた茎がのび、春から初夏までは水栽培、7月の末
に本葉が5枚を超えた頃、ベランダの植木鉢へ植えた。だめかなと思う
私の心配をよそに今もすくすく、育っている。やっぱり地球温暖化が関
係しているのだろうか。庭植えにすると東京でも実を付つけることがあ
るらしいと聞く。樹上完熟アボカドはトロリととろけて美味しいらしい。
スーパーの、指で押した黒いあとのついていないアボカド、いつかう
ちでもとれるかなあと、秘かな野望を抱きつつ、今日もサルカニ合戦の
カニのように水をやる私だった。